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学区の歴史インフォメーション①


氷河期以降の縄文海進による浸蝕
 唐桑半島の先端に至るまで,その崖を中心とした地形は,図のようにほぼ連続していると考えられます。このことは単に今泉だけで起きた事象というよりも,もっと広い範囲で地殻変動によるものではないかと考えられます。三陸海岸はリアス式海岸で土地が沈降と隆起を繰り返してできたとは言え,丘陵地帯から一気に崖となる同様の地形を関東平野や三浦半島等でも見かけます。かと言って東北地方の日本海側にはそれほど見かける様子でもないようです。
調べてみると,これは約2万年前から始まった世界的な温暖化によって氷床・氷河が融けて海面が上昇したことによるそうです。多いときには現在よりも海面が3メートルも上がったそうですが,現在の地形に対して東日本では所によってもっと高いところまで痕跡があったと言われています。
上の写真に見られるような崖は,従って氷河期以降の縄文海進による浸蝕作用が形成したものと考えられます。