気仙中学校のブログ

校歌の作曲者・千葉了道先生について調べました

 新体制による文化部活動の始まりとして取り組みました。下の写真の人は千葉了道先生(1915.10.6~1988.9.13)です。左側の写真撮影は昭和15年4月4日,一関高等女学校入学式の職員集合写真から抜粋しました。現在の中学生から高校生の年齢にあたる生徒(現在と違って選抜試験に合格した生徒!)に教えること1年目,24才の若き音楽教師の姿です。とても真面目な先生で滝廉太郎やロマン派の音楽が大好きでピアノを伴奏して歌わせていたそうです。(担当者の母・談)
 インターネットで検索したり陸前高田市立図書館を通じて岩手県立図書館より「岩手人名大鑑」という書物を取り寄せたりして調べました。右上の写真は岩手大学教育学部教授の頃で,右下の写真はその名誉教授の頃だそうです。昭和26年35才の時に気仙中学校校歌を,昭和30年39才の時に陸前高田市民歌を,翌年40才の時に長部小学校校歌を作曲するなど数多くの曲を作ったり合唱の指揮を務めたりしたそうです。

<その他の略歴>
・大正4(1915)年10月6日気仙郡小友村生まれ。
・昭和10(1935)年岩手師範学校卒業
・同年4月東磐井郡藤沢町徳田小学校訓導。
・昭和13(1938)年岩手師範学校専攻科卒業
・同年4月盛岡市仁王小学校訓導。
・昭和15(1940)年4月一関高等女学校教諭
・同年7月文部省検定試験合格(音楽)。
・昭和18(1943)年4月岩手師範学校教諭。
・昭和21(1946)年4月杜陵合唱研究会第1回演奏会にテノールで参加。
・昭和24(1949)年学制改革により岩手大学となり,そのまま学芸学部(後に教育学部)教授として勤務。
 傍ら全日本合唱連盟の理事などの重職もつとめる。県内各地の市民歌・町歌や校歌など多数を作曲。
・昭和48(1973)年4月14日岩手県民会館完成を祝い,大ホールにて岩手県初のオーケストラ・岩手県民
 オーケストラの第1回定期演奏会。指揮者。
・昭和56(1981)年4月岩手大学名誉教授
・昭和60(1985)年岩手日報文化賞受賞

・現在,盛岡の証明寺にて安らかに眠られております。


2016/06/28 08:20 | 2016年06月