学区巡視(本日,天気晴朗なれども波高し)

上の写真のように船着き場が冠水する程の高さでした。10時を過ぎた時点で高気圧に覆われ2枚目の写真のように快晴の空。気温は20℃近く。本来ならば鏡のような波静かな広田湾の筈ですが大潮の満潮時刻と重なりながら,湾の中央には津波独特であります波長の長い筋のような波が見えます。手前の島々に打ち寄せる波は通常の波によりまして数秒ずつ白波を立てています。
3枚目は地元民が鯨岩と称する岩です。本来の波長の短い波ならば周期的にクジラの潮吹きのように飛沫を上げるのですが,この時はただ白く泡立っているばかりです。波の高さばかり気にするのではなく,波長の長さも意識することこそが肝心です。それだけ多くの海水が移動してきているのですから!
地元の方々とともに早朝から地域巡回と洋上巡視を続けていた小笠原巡査部長さんの話によれば,先ほどやや大きめの波が押し寄せたとのことです。要谷公民館に数台の車で避難してきた模様です。消防団第4部も屯所で待機したままのようでしたが,午後0時50分に津波注意報が解除されて解散しました。
今回の避難情報につきましては今後の避難に対する警鐘を意図しまして,写真撮影を行い掲載しました。あの日あの時,担当者はたまたま亡父の初七日で在宅していました。地域の自主防災活動によって情報の連絡や避難の救助に当たっていたため,写真撮影する時間などありませんでした。
2016/11/24 10:50 |
2016年11月