2016年07月
県通信陸上大会
高田スマイルフェス
全校合唱「空~僕らの第2章~」練習に向けて

この曲は平成24年3月15日(木),本校の卒業式で全校合唱されたのが初演でした。震災に関わって本校の状況に心を痛めた当時本校音楽担当の千葉先生が「生徒に元気を」との思いで気中生のための合唱曲づくりに奔走してくださいました。平成23年の1学期,中学生の合唱曲として有名な「時の旅人」の作詞家深田じゅんこ先生(岩手県在住)に作詩をお願いしたところ,さっそく6月に陸前高田市を訪れ気仙中校舎をはじめ本市の当時の様子をご覧になったり現地の人々から聞き取ったりされながら,作詩を快諾してくださいました。
詩が出来上がってから東京芸術大学大学院を卒業し,現在子供ミュージカルや中高生のための合唱曲を中心として作曲なさっている大田桜子先生が曲を付けてくださいました。曲は12月下旬に完成,全校生徒が1月中旬から練習を始めました。題名は2月初旬に「空~僕らの第2章~」と決定されました。「故郷を思う気持ちを忘れることなく,力強く『第2章』の道を歩んでほしい」との願いを込めたそうです。
卒業式の前々日に大田先生が本校にいらして直接合唱のご指導をしてくださいました。曲の前半では心の内面を歌い,「限りない~」からは次第に気持ちも音楽も前へ向かって流れるように,「希望は~」からは言葉の意味を噛み締めて焦らず丁寧に,「僕らは辿る~」からは光輝く未来に向かって堂々とたっぷり歌い上げてください…等と貴重なアドバイスを戴きました。
どのような状況にあっても常に変わらぬ大自然の一つとしての「空」,所謂「天」に通じる「空」,遠く故郷を想っての「空」等。「僕ら」とは即ち文字通りの「僕ら」,拡大解釈すれば(どこの誰にでも通じるという意味で)「他人事ではなく自分にも関わっている事」。…誰の心にもある地域愛・故郷への思いを託して創作されたと聞きますこの曲は,従って,どこの誰でもが共通して持つ気持ちを込めて広く歌われるようになりました。文化部がインターネットで調べたところでは数多くの学校で歌われていました。中にはあの感動の卒業式に採用される所も!