『教育長室の窓』
陸前高田市教育委員会ブログ

7/10(火) 西日本豪雨 教訓

こんばんは。
こんな夜分に失礼します。

今日は、午前中、
気仙管内全ての県立高校・学校を訪問し、
それぞれの校長先生にお願い事をしてきたのですが、
そのお願い事とは別に、
校長先生とお話をしている中で、
不思議な繋がりと言いますか
巡り巡っての繋がりのようなものを感じる瞬間があり、
人の世とはありがたいご縁で出来ているのだなと、
改めてそんなことを感じたのであります。

「ご縁とは、本当にありがたきもの也」ですね。

さて、TVニュースでは、
西日本豪雨で犠牲になられた方々の人数が、
日に日に増えていくと報道されています。
犠牲になられた多くの方々のご冥福を心より祈ると共に、
被害に遭われた皆さんに
心からお見舞いを申し上げます。

どうか、
普通の日々が、
一日も早く訪れますように。

また、もの凄い暑さの中、
泥まみれになりながら
後片付けに追われる様子を見るにつけ、
当時の自分たちの町の有様だったり、
自分たちの姿だったり、
当時の匂いだったり、
あの時の気持ちを思い出してしまいます。

被害に遭われた方々のインタビューの中で、
「ここまで来ないと思っていた」とか、
「もっと早く避難していれば」とか、
「油断していた」とか、
「テレビで言っている早め早めの意味がやっとわかった」とか、
「今までここまで水が来たことがなかったから」とか、
そんな言葉を耳にしましたが、
当時、私たちが言っていた言葉や
思っていたことと全く同じだ…と、
そんなことを思ってしまいます。

「教訓を生かす」って、
どういうことなのでしょう。

更に、
今、陸前高田に住む私たちの「意識」の中で、
あの辛い経験から痛いほど感じた「教訓」そのものが
どこか薄れてきてはいまいかと、
そんなことも思ってしまいます。

西日本への心一杯の支援と共に、
今、私たちがすべきは、
再度、あの感覚を思い出すこと。

そんな風に思っています。

西日本では、
小さい子も多く犠牲になったようです。
心が痛くなります。

日本全国、
どこでも同じような悲劇を繰り返さないよう、
大人たちが真剣に考えなければならないのではないかと、
改めて思います。

自然災害が起きることは仕方ないのです。
ですが、
「心の備え」だけは、
「家族」の中で、
しっかりとしておきたいものですね。


2018/07/10 20:40 |