『教育長室の窓』
陸前高田市教育委員会ブログ

3/9(土) 「はじめの一歩」 高田一中に校庭が戻る。

こんにちは。

青空の広がる
まるで春のような陽気の陸前高田市であります。

そんな日、
高田一中で校庭が使えるようになったとのことで、
ちょっとだけその様子を見に出かけてきたところです。

私が行ったのはお昼前のこと、
丁度、部活を終えた子どもたちが帰宅する時であり、
校舎の前には、お迎えの車も並んでおりました。

学校の前に広々とした校庭がある。

こんなあたりまえのことが
とても嬉しく感じましたし、
この学校の卒業生たちを含めて、
これまで不便をかけてきた多くの生徒たちに、
申し訳ない気持ちで一杯にもなりました。

こんなあたりまえが戻るまで、8年。
やっぱり、長かったですね。。

部活を終えた生徒たちに聞いてみたところ、
昨日は、全校生徒で「はじめの一歩」をやったそうです。
また、その後は、
「鬼ごっこや手つなぎ鬼をしました!」と、
楽しそうに笑顔で教えてくれたのであります。

全校での「最初の一歩」。
こんなことを考えてくれた先生方も素敵です。
ありがとうございました。

とにかく、よかった、よかった。

高田一中の生徒諸君、
こんなあたりまえの中で、
そんなあたりまえを謳歌し、
これからも益々、
学校生活を楽しんでくださいね!


(つぶやき)
3.11を前に、マスコミではまた震災の話題が出てきています。
震災直後、高田一中で避難者のお世話をしておりましたが、
当時の高田一中は、
ぬかるみ泥だらけの校庭に多くのTV中継車や自衛隊車両が並び、
体育館や校舎内は避難した人たちでごった返しておりました。
今でも、その時の人の表情や光景、空気感や寒さが蘇ってきます。
これまで本当に多くの人たちに支えていただいた8年間、
街は少しずつ変化してきておりますが、
ここに暮らす人たちの心はどうなんだろう…と、
自分の心を見つめながらそんなことも思ってしまいます。
時間が解決してくれないものって、ありますものね。
私たちが願うことは、二度とこんな悲劇を繰り返さないこと、
そして、
全国どの町の人たちにも、こんな思いをしてほしくないということ。
3.11は、「追悼の日」でありますが、
「感謝と誓いの日」でもあるように思っています。



2019/03/09 15:10 |