『教育長室の窓』
陸前高田市教育委員会ブログ

3/13(水) 中学校の卒業式

こんにちは。

昼頃に、少しだけにわか雨が振りましたが、
青空の広がる陸前高田市であります。

さて、本日は、
市内二つの中学校で「卒業式」が開催され
義務教育最後の儀式が、
素敵に執り行われたようであります。

私は、高田第一中学校の式に参列し、
「告辞」をさせてもらう中で、
卒業生たちへの祝意を伝えてまいりましたが、
真っ直ぐに向けた生徒たちの瞳が、
とても印象的でありました。

この卒業式の後半、
卒業生と在校生による
「別離の詩」というものがあり、
呼びかけや歌が交換される場面なのです。

在校生からの言葉と合唱、
その後は、卒業生たちから、
後輩たちへの想い、
友達への「ありがとう」、
家族への「ごめんなさい」や
「先生、ありがとう」、
そして、
「震災で未来が見えなくなった」過去の体験などが、
一人ひとり自分の言葉で涙ながらに語られるのです。
そして、最後の「合唱」。

私、
流れるものを止めることができませんでした。
いえ、私ばかりではなく、
会場にいる誰もがそうでありました。

なんて素敵な卒業式なのだろう…。

心が通い合う時間とは、
こういうことなのでしょうね。

帰りの車の中でも、
そんな大きな余韻に包まれながら、
会場を後にしたのであります。


(つぶやき)
保護者席には、昔の教え子だったり、
市役所の同僚の方々が多く座っておりました。
自分も、昔「親」だったものですから、
「親の心」を勝手に想像してしまいます。
これまでの8年間、きっと大変だったに違いない…。
式の最中の涙がそれを物語っております。
保護者の皆さん、本当におめでとうございます。
子どもも頑張りましたけど、
親や家族も、必死に頑張り続けてきましたものね。

卒業生退場後、
来賓退場ということで廊下を歩いていると、
そこには多くの卒業生たちがおりました。
その時、突然、目を真っ赤にした双子の姉妹が、
「キンセンセー!」と泣きながら目の前に。
私、思わず、「よかったな、よかったな。」と、
二人まとめてギュ~っと抱きしめてしまいました。



2019/03/13 15:10 |