3月11日

大地震・大津波のあった日から2年、今朝は臨時の全校朝会を行いました。全国青年市長会が陸前高田市に開設している復幸応援センターに派遣されている職員をお呼びし、お話をしてもらいました。来校したのは、登別市・茅ヶ崎市・京丹後市・四国中央市から派遣された職員で、自己紹介の後、京丹後市の職員からお話をしていただきました。自身も消防団に加入しているとのことで、消防団の制服で消防団の訓練のことや自分の夢の実現するために大切なことなどを話してくれました。子どもたちは、身動き一つせず、真剣に話を聞いていました。
大地震があった午後2時46分には、各教室で市役所のサイレンに合わせて黙祷を捧げました。高田町内では、工事用の重機などが作業を止め、時間が止まったかのように静まりかえりました。自宅前や公共の施設があった所、海の見える所などに人々が集まり、サイレンに合わせて黙祷を捧げていました。
悲しいことやつらいこと、苦しいこと、大変なことが続いた2年間でしたが、少しだけど新しい町づくりや自身の生活の再建の方向性が見えてきたような気がします。亡くなられた多くの人々の分までがんばっていこうという決意を新たにする日になりました。
アカペラ&ダンス

8日(金)の昼休みは、学校の玄関が野外ステージになりました。テレビ番組「ハモネプ」で優勝したことのあるアカペラグループ「じゃーんずΩ」と沖縄のダンスグループ「てぃんぬむい」が来校し、歌とダンスを披露してくれました。「じゃーんずΩ」は「いとしのエリー」と「YMCA」の2曲を歌いました。「YMCA」に合わせて、子どもたちも一緒に踊りました。「てぃんねむい」は沖縄の曲に合わせて、空手の型のはいったダンスを踊りました。沖縄特有の空手の型とそれに合わせた指笛に、子どもたちの歓声がわきました。
どちらも実力のあるグループで、すばらしいハーモニーとダンスを堪能することができました。大変ありがとうございました。時間が短かったことがとても残念でした。
校庭と鉄棒設置工事

矢作小学校の校庭には仮設住宅が建っているため、外で運動したり遊んだりできるところは西側の遊具がある場所と校舎前です。校舎前は、幅が約3mで長さが約70mなので、50m走などをするときに利用しています。西側の遊具のあるところは幅が約15m、長さが約30mで、子どもたちは休み時間に遊ぶ場所です。また、学校の避難場所にもなっています。ここに鉄棒を設置し整地する工事が始まりました。古くなって使用できなくなった遊具を撤去し、遊んだり運動したりする場所を少しでも広げようとしています。4月からは、狭いけれど、休み時間にこれまでより少しだけ思いっきり走れる場所ができ、鉄棒もできるようになります。外でたくさん遊びましょう。
BRT

3月2日(土)から鉄道の代替のBRTバスの運行が始まりました。矢作小学校前が陸前矢作駅から盛駅路線の始発・終点のバス停になりました。そこは、スクールバスの乗降場所にもなっています。矢作小学校へはスクールバスが2台運行されています。朝小学校の子どもたちが降り、高田一中の生徒が乗っていきます。毎日時間調整のため5~10分ほど停車しています。同じ場所にBRTのバスも時間調整で停車することになりました。
矢作小学校前の道路は見通しのよい直線路なので、無理な追い越しをかけたり猛スピードで走ったりする車もあります。押しボタンの歩行者用の信号がついていて、そこを歩いて登校する子どもたちもたくさんいます。これまでも、横断歩道の渡り方やボタンを押すタイミングなどを指導したり登校指導をしたりして交通安全について気をつけてきましたが、BRT運行後は登校時間にバスが道路の両側に停車したりバスを無理に追い越して横断歩道を無視して走っていく車もあり、危険度がより高まってきました。安全な登下校ができるよう十分な対策をとってもらいたいです。