2024年5月の記事
心をつなぐ朝顔プロジェクト~ヘブンリーブルーを咲かせよう!~
今年も高田一中生徒会による朝顔プロジェクト~ヘブンリーブルーを咲かせよう!!~のボランティア活動がスタートしました。
この朝顔プロジェクトは、震災前から気仙中学校で育てていた朝顔(ヘブンリーブルー)を、毎年種から育てて近隣の学校にその苗を分けていた活動になります。2011年の東日本大震災津波により、学校で育てていた苗が津波で流出してしまいましたが、有志によって家で収穫していた種を育てて復活させたということです。その後、震災時に気仙中学校に様々な形で支援をしていただいたり、交流活動を続けてきた一関市立大原中学校に、交流の証としてこのヘブンリーブルーの種を贈ったとのことです。統合した高田第一中学校になっても、このヘブンリーブルーの朝顔は素敵な心を持つ生徒たちによって大切に育てられており、播磨南小学校との復興支援交流の一端とすることにもなっています。
今年も、生徒会本部と文化委員会が中心となってボランティアの有志を募ったところ、56名の生徒が集まりまり、今週の水曜日(29日)と金曜日(31日)の昼休みの時間を使って、プランターへの土入れ作業とヘブンリーブルーの種植え作業が行われました。事前の段取りも素晴らしく、24基のプランターがあっという間に完成しました。
来週からは、1週間交替で各学級ごとに冠水を行い、全校生徒の手で力を合わせて育てていきます。生徒昇降口脇にプランターが並べられていますので、保護者の皆さま、地域の皆さまも、学校にお立ち寄りの際にはご覧いただければと思います。
因みに、ヘブンリーブルーの花言葉は、「愛情」「結束」「明日も爽やかに」です。

スポーツ医・科学講座 食育講座と運動機能チェック・姿勢づくりを実施

本校では、今年度から、岩手県文化スポーツ部スポーツ振興課の支援を受け、スポーツ医・科学サポート事業に取り組むことにしています。トレーニング実技指導やスポーツ栄養士、スポーツドクターといった専門家の方々にお越しいただき、直接指導を受けていくもので、年間を通して3回程開催していく予定です。その第1回目が、本日の3・4校時本校体育館を会場に全校生徒、保護者、教職員を対象に行われました。
最初の1コマ目には、日本スポーツ協会公認栄養士である臼井名津子管理栄養士による「成長期の栄養」をテーマに食育講話が行われました。この講話には3名の保護者の方々にも参加していただきました。
続いて2コマ目には、岩手県文化スポーツ部スポーツ振興課の4名の指導員による運動機能チェックと姿勢づくりに係る実技講習が行われ、子どもたちは楽しみながらも真剣な表情で取り組んでいました。上の写真はその時の様子です。「まずは自分を知ることが大事」「どうすれば自分が成長できるかを知っている人が伸びる」など、岩手ゆかりの大谷翔平選手や佐々木朗希選手の取組などを紹介しながら教えていただきました。また、「正しい姿勢」が全てのスポーツやトレーニングの基本であることを、子どもたちや先生方は実際に体を動かし体感しながら学んでいました。
次回は10月の開催になります。
【本日の食育講話「成長期の栄養」のポイント】
*規則正しい生活が大切である(早寝・早起きで成長ホルモンが働く)
睡眠不足の選手は、睡眠が十分とれている選手に比べて4倍怪我をしやすくなる。
規則正しい時間に食事を摂ることが体のリズムを作る(不規則だと太りやすくなる)
*どのタイミングで食べるのかを考えて食事をすることが大切である
普段の生活では、部活動が終わってから夕食までの時間が重要
運動直後には炭水化物が必要となる
(中学生の目安)
男子 丼1~1.5杯 250~350g
女子 茶碗1杯強~丼1杯 200~250g
*持久力アップを目指すためには
炭水化物をしっかり
(グリコーゲンを肝臓に貯めるほど持久力アップにつながる)
主菜と副菜をバランス良く
ビタミンは、炭水化物をエネルギーに変えるために必要
鉄分は、補給する必要があること。
最後まで走り抜く踏ん張りに!
*瞬発力アップを目指すためには
タンパク質(プロテイン)は、筋力アップと筋肉修復に必要
(脂が少ないものを)
ミネラルは、筋肉の収縮に関係している。
マグネシウムやナトリウムが不足するとつりやすくなる
*食事は、「体をつくる分」+「体を動かす分」の両方
必要なものを必要なだけ摂ることが大切
岩手県青少年劇場「器楽(しゃみせんいろいろスーパーセッション)鑑賞会開催

5月27日(月)5・6校時、芸術鑑賞(器楽)が本校体育館にて開催されました。今年度は、公益財団法人日本青少年文化センターによる「しゃみせんいろいろスーパーセッション」と名付けられた器楽鑑賞プログラムでした。
4人のプロ演奏者にお越しいただき、江戸三味線、津軽三味線、沖縄三味線、和太鼓による素敵な演奏が繰り広げられました。それぞれの和楽器のソロから始まり、テレビや映画などでおなじみの名曲メドレーが続きました。途中三味線についてのクイズや会場全員によるダンス、質問コーナーもあり、楽しくあっという間の70分間でした。会場の子どもたちは、目を丸くしながら和楽器によるアニメソングやクラシック、ロックなどの多種多様な演奏を聴いて、驚きとともに興味・関心を高めている様子でした。
最後は、サプライズ企画で、本校1年生の齋藤あかりさんによる歌とプロ奏者によるセッションが行われ、会場いっぱいに圧巻の外山節が響き感動の渦に包まれました。
和楽器といえば、陸前高田の夏を彩る七夕の笛や太鼓の囃子が待ち遠しいですね。
3年生職業講話「桜ライン311」で深い学び

5月22日(火)5・6校時、総合的な学習の時間に、3年生を対象にした職業講話が行われました。今回講師を務めていただいたのは、「桜ライン311」代表の岡本翔馬さんです。
東日本大震災津波の発災後、「桜ライン」を立ち上げた目的や、この活動に込める想いなどについて丁寧に教えていただきました。「どうして津波到達点に植えるのか?」「なぜ桜なのか?」。子どもたちの感想の中には、実際に「桜ライン」の植樹活動に参加したことがある人もいて、その時の記憶を蘇らせていましたが、改めて桜に込めた思いや意味、震災時の大変さ、この活動に取り組んでいる方々の思い等を知ることによって、震災からの教訓を後世につないでいくことの大切さを強く感じたようでした。また、これまで頑張ってこられた地域の大人の方々の生き様に触れることによって、我が郷土陸前高田への誇りや愛着を感じた人も少なくないように見えました。
最後は、生徒たちから感謝の気持ちを込めた「空~僕らの第二章」の合唱披露がありました。
本日から教育実習始まる!

本日から6月7日(金)までの3週間に渡っての教育実習が始まりました。教育実習に来たのは、神田外語大学4年生の菅野柊先生です。菅野先生は、本校が統合する前の最後の第一中学校の卒業生で、本校生徒の皆さんにとっては先輩になります。中学校時代は、生徒会本部で活躍していたということですし、部活動では吹奏楽部に所属しパーカッションを担当していたそうです。
私もそうでしたが、この教育実習での経験が「更に教師になりたい」という気持ちが強くなるかどうか大きいものです。菅野先生には、早く一中の子どもたちと仲良くなって、授業はもちろんですが、失敗を恐れずに、いろんなことに挑戦してほしいと思います。
生徒の皆さんも、遠慮せず、積極的にどんどん話しかけて、大先輩から沢山のことを学んだり吸収したりしてほしいと思います。