5年生 5年生 心に残る震災学習

2月6日(金)、5年生は震災学習を行いました。ゲストティーチャーとしてお迎えしたのは、根岬地区にお住まいの菅野修一様です。東日本大震災を実際に経験された菅野さんの語りは、子どもたち一人一人の心に深く響くものでした。震災当日、菅野さんは漁から戻り、倉庫で仕事をしていました。そのとき、体を突き上げるような大きな揺れが襲いました。「これはただ事ではない。必ず津波が来る」――そう感じた菅野さんは、迷うことなく船を出し、沖へ向かいました。しかし、自分より後に船を出した仲間の中には、津波に巻き込まれ、防波堤や岩場に打ちつけられ、命を落とした人もいました。仲間を失った悲しみ、海の恐ろしさを、菅野さんは静かな言葉で語ってくださいました。それでも菅野さんは、「海は怖いだけの存在ではない」と言います。震災を乗り越え、今もなお海の恵みに支えられて生きていることへの感謝を、強い思いをもって伝えてくださいました。 震災後、地域は深刻な食料不足に陥りました。4日目、菅野さんはトラックを走らせ、内陸へ向かい、700㎏もの米を地域に運びました。地域の人たちが生きるため、平等に分け合ったその米のうち、購入したのは200㎏だけでした。残りの500㎏は、「きっと困っているだろうから」と、内陸の人たちが無償で分けてくれたものでした。この助け合いは、4回も続いたそうです。見返りを求めない人の思いやりが、命を支えていたのです。 また、民宿を営んでいた菅野さんの家には地下水がありました。その水を地域の人に分け、さらに40日間、お風呂を沸かし続けました。「お風呂に入って、ほっとした顔、笑顔を見るのがうれしかった」。その言葉からは、人のために尽くすことを喜びと感じる菅野さんの温かい人柄が伝わってきました。菅野さんは、子どもたちに何度もこう語りかけました。「人を大切にしてほしい」「人とのつながりを大事にしてほしい」。一つのつながりが、また次のつながりを生み、人と人とが支え合って生きていける。そのことが、これまで受けた支援への恩返しになるのだと教えてくださいました。真剣な表情で話を聞いていた子どもたちは、「菅野さんのように、周りの人を思いやれる優しい心をもちたい」「私も菅野さんのように困っている人を助けられる大人になりたい」と、自分の思いを語りました。今回の震災学習は、命の尊さ、人の温かさ、そして支え合うことの大切さを、子どもたちの心にしっかりと刻む時間となりました。
詳しい学習の様子は下のPDFをご覧ください。
添付ファイル: 5年 震災学習(写真).pdf (832KB)
2026/02/06 15:30 |
学校生活
