29年目の太鼓引継ぎ式&打ち納め会終わる

この「引継ぎ式」では4・5年生が引き継いだ演奏を披露して学習の成果を発揮しました。「打ち納め会」では指導者の佐々木隆志さんが司会となって進め、6年生がこれまで演奏してきた2つの演目を一気に披露し伝統を引き継ぐ場となりました。これで29年目が終わりです。
4年生は初めての太鼓演奏ながら、全員の息を合わせ、見事に演奏することができました。5年生はさすがにリーダーとなるべく落ち着いた演奏で、来校した保護者の方々から大きな拍手をいただく立派な演奏でした。
6年生は、一番太鼓に続けて二番太鼓も演奏し、およそ30分ほどたたき続けましたが、さすが風格のあるすばらしい演奏でした。指導者の佐藤隆志さんから「リーダーの竹の打音に合わせて全体が速度を調節する技術はこれまでの29年間でできたのはみなさんともう1つの学年だけです。プロでも難しい。今年度は発表の場が少なくて悔しい思いをしてきたと思うが、すごい演奏を仕上げた学年でした。」とお褒めの言葉をいただきました。最後に6年生の山田旺輝さん、佐々木彩波さん、佐藤巧登さんから「5年生に教えていて太鼓の素晴らしさを感じた。」「5年生は4年生をリードして頑張ってほしい。」「太鼓のいいところはみんなで心を合わせるので絆が深まるところ。米崎小学校をもっともっと良い学校にしていってください。」と在校生にはげましの言葉をもらいました。結びに、後援会会長の新沼幸男様から「学年に応じた盛大な演奏ができた。6年生はどこへ行ってもこの太鼓を披露することができる。自信を持ってもらいたい。重倉太鼓は心の豊かさを育てるすばらしいものです。」とごあいさつをいただきました。
おかげさまですばらしい引継ぎが行われました。「重倉太鼓」は地域の皆様のご芳志をいただき、育成後援会のおかげで成り立っています。関係の皆様、今年度もお世話になりました。ありがとうございました。
雪をも溶かす温かい心に感謝!

また、毎年、大阪の高橋寿恵子さんという方から、知人の紹介で米崎小学校にだけ、2011年以降ずっと本の寄贈をいただいております。今年度も50冊の本の購入にご協力くださいました。震災後、陸前高田にもいらしたことがあるのだそうです。
ほかにも、「町田ロータリークラブ」さんから、20冊寄贈していただきました。
冬休みにも子どもたちが図書館に本を借りに来る姿がありました。今後も図書館教育を推進してまいります。
また、米崎町老人クラブ婦人部の方々からも、ぞうきんをいただきました。ぞうきんが不足していたところなので大変助かりました。一つ一つ手縫いにこだわって、子どもたちが使いやすいようにサイズや丈夫さにこだわってくださいました。心がこもっていてありがたいです。大切に一生懸命に(ボロボロになるくらいまで掃除に)使いたいと思います。
サンタさんがあちこちから
冬来たりなば春遠からじ

二学期は一学期に行う予定だった修学旅行、宿泊学習、運動会が行えました。マラソン大会もありました。すべて子どもたちの頑張りが光り、大成功でした。さらに、総合や生活科の学習で地域の方々のお世話をいただき、充実した学習を進めることができました。
菊池貞夫さん(3年里歩さん5年郷平さんのおじいさん)からは全校にリンゴをいただきました! 3年生は「リンゴ学習」もさせていただきました。ありがとうございました。2年生の伊藤漣さんのおじいさんのリンゴ園にも2年生が見学のお世話になって、リンゴをいただいてきました。5年生は、佐々木学さん(4年櫂斗さん6年彩波さんのお父さん)の会社でカキの殻むき体験をさせてもらいました。米崎小は幸せです! ありがとうございました。
桜ラインの植樹

この桜の成長とともに子どもたちも成長します。大人になった6年生がこの地に来て桜の木を見上げるたびに、そのときどきに過去と未来を行き来した思いがめぐらされるはずです。たいへん価値のある学習です。子どもたちはどんな思いをもって木を植えたのでしょう。過去には校庭に記念樹を植える文化がありましたが、現在はさまざまな制約からあまり実行されることはなくなりました。しかし、「桜ライン311」の方々のおかげで、米崎小の子どもたちも記念樹のような植樹ができました。この桜の木は間違いなく子どもたちの記念樹であり、そう遠くない桜の咲く季節に、この6年生たちはここに集うのではないかと思います。この木は思い出を引き出してくれるとともに、防災についても語ってくれます。
陸前高田市では素晴らしい取り組みがいくつもなされています。この植樹も全国から注目されていることの一つではないでしょうか。