気仙小学校のブログ

「あたりまえの一日などない」 ハナミズキの会淺沼氏講演会

 3校時、3・4年生の教室は静寂に包まれました。「ハナミズキの会」の淺沼ミキ子さんが、お話をしてくださっていたからです。
 11年半前の東日本大震災で、長男を亡くされた淺沼さんは、同じような悲しい思いをする人が無くなるように、避難路を整備し、目印としてハナミズキを植樹する活動を始めます。やがてその活動は芽を結び、その思いが絵本になりました。
 今日は、東日本大震災でどのような事があったか、どんな思いだったか、その後、どんな取り組みをしたかについて、本人の口から語っていただきました。私が心に残ったのは「あたりまえの一日などない」という言葉です。朝、「行ってまいります。」と言ったら、必ず「ただいま」と帰ること。淺沼さんはその「ただいま」を聞けずにここまで来たのです。だから、自然災害について正しく恐れ、自分で自分の身を守る事ができる術を身につける事が大事だと訴え続け、そのためのハナミズキの道を整備したのです。
 授業のしめくくりに、担任が絵本を朗読しました。心にしみ入る朗読でした。
 9月22日には、現地に行ってお手伝いをします。子どもたちが淺沼さんの思いをさらに深く受け止め、自分には何ができるか、考える機会になればと思います。

  



2022/09/05 16:30 | 3、4年